国際結婚について

国際結婚について

日本でも国際結婚が増え、学校にも1クラスに何人かハーフの子供がいるのが当たり前になって来た。

私の子供もイタリア人とのハーフだが、子供の父親との関係は、まあ一般的に言って破綻している。

ただ、周りに沢山の国際結婚カップルを見てきて、学んだことも多い。

国際結婚って、何なのか。

どんな点が難しくて、している人の本音って、一体何なのか。

そして、どうすれば、国際結婚であっても、みんなが幸せになれるのか、考えてみた。

合わせるか、合わせてもらうか

まず重要な点は、自分が外国に行くのか、それとも相手が外国に来るのかという点だ。

自分が外国で生活する場合には、すでに自分は相手に99%合わせていることになる。

人によってどのくらい自分を適応されられるのか、全然違うけれど、長く生活する上で無理しない様に、なるべく自分の方に引き寄せることが重要だ。

日本人だったら、ほぼ100%の家族が家で靴を脱ぐことを家族のルールにしているように思う。

日本人の譲れない部分なのだろう。

家の外に出たら外国なのだから、せめて家の中は自分の居心地のいい様に作っていく必要があるだろう。

逆に、相手が外国人として日本に住んでいる場合も、相手が99%自分に合わせてくれていることを、決して忘れてはいけない。

外国に住むのは、その人の夢だったかもしれない。

就職や、その他の事情があって、日本に来てくれたのかもしれない。

それでも、その人の頼れる両親や兄弟は今そばにいない。

特に妊娠中は、要注意だ。

小さい頃から、食べると安心できた食べ物や、具合が悪い時におばあちゃんが作ってくれた料理。

そんなのがどうしても!!食べたくなったりするのだから。

言葉について

2人だけで生活していく分には、それなりにうまくやっていけるだろう。

でも、子供を持つなら話はべつだ。

子供が片方の親と話していることを、自分がさっぱり分からないというのは、辛いものがある。

私の場合は、私が喋っている言葉を、周りの誰も理解してくれないことが辛かった。

子供に日本語で話しかけても、子供はもちろん言葉はしゃべれないし、パートナーもその両親もちんぷんかんぷん。

まるで独り言のようで、そういう時は子供にもイタリア語で話していたけれど、常に自分の中でモヤモヤしていた。

それから、自分や相手が外国語のスキルが高ければ高いほど、注意しなければならないこともある。

いくらネイティブ並みの言語能力があっても、心の言葉は母語にある。

自分の心をどうしても表現しなくてはならない、ケンカのような時、外国語ではとても苦しくなることがあるのだ。

ただ、相手が自分の言葉を学ぼうという気持ちがあるというだけで、その苦しみはだいぶ和らぐだろう。

そのためにも、相手の文化と言葉を学ぼうとし続ける姿勢が、必要だと思う。

子育て

子育ての習慣は、国によって大きく異なる。

国際カップルの間の子育ては、かなりの思いやりが必要になる。

なぜかと言うと、子育ては母親にとっても父親にとっても大事なことで、小さなことが子供の生死や発達に直結すると思い込んでしまうからだ。

離乳食の進め方や、授乳の常識、絵本や服、オムツ、お風呂についても、全然違う。

イタリアの離乳食は、肉や魚の分量が日本の4倍くらいだったし、授乳は公共の場でも隠さずする人が多い。

絵本の読み聞かせは、小さい子にはしない人が多いので、日本人のように言葉が分からなくても読み聞かせをすると、驚かれることがある。

私は、日本語の絵本を読んでいたらパートナーに取り上げられ、激怒したことがある。

自分の言葉や文化を子供に教えるため、私には絵本を読み聞かせることは重要なことだった。

それに、日本では、生まれてからすぐに読み聞かせをするのも普通のことなのだが、その常識も共有できていなかった。

また、アニメや漫画についても、何が下品だとか、グロテスクだとか、教育上良くないとか、国によってかなり変わってくる。

その意味でも、言葉や文化について、お互いにある程度の知識があると、子育ての上でも役に立つだろう。

そんな時にも、やはり「自分が外国にいるのか」「相手が外国にいるのか」を忘れてはいけない。

相手が普段99%合わせてくれているとしたら、相手は自分の文化も知っているけれど、自分は相手の文化について完全に無知なのだという前提を持ち、知らず知らずのうちに相手の文化を否定することがないようにしたい。

親にとって、自分の言葉や教育を自分の子供にも伝えることは、とても重要だ。

その相手の気持ちをないがしろにすれば、子供の教育上もロスとなるし、さいあく相手は自分の国を選んでしまう可能性もある。

家族の老後・緊急事態

国際結婚で、覚悟しなければならないことは色々あるが、大事な人と離れているということは大きな苦痛になる。

移動には、身体的にも経済的にも負担がかかるので、いつでも自由に行き来できるわけではない。

スープの冷めない距離どころの話ではないのである。

子育ての時は、親が無理をして外国に来て助けてくれるかもしれない。

でも、その親が病気になった時、自分はそばにいられるのだろうか。

自分の人生にとって、誰が大切で、何を大切にするのか。

それは、自分にしか決められないことだろう。

自分たちの老後

自分の老後なんて、そんな先のことまで考えている人は、そもそも国際結婚なんてしないのかもしれないが。。。

いつか、自分はどこの土に帰るのか、選ぶ時が来るだろう。

認知症になると、急に外国語を忘れてしまうという話がある。

そうなると、老人ホームに入っても、意思の疎通もできなくなってしまう。

そして、歳をとるほどに、食べ物の好みも変わっていく。

自分が小さい頃から食べていた、慣れ親しんだ料理を、人生の終わりに食べられないとしたら。

妊娠中、病気の時、老後。

そんな時にも、そばにいる誰かが、ちゃんとその人のために、料理を作ってあげられればいいのだ。

だから、パートナー同士で、お互いの本当に好きな料理を作ってあげられることは大事だと思う。

そして、子供にも、ちゃんと両親の言語と料理を作れるようになってもらうこと。

そうすれば、老後にも意思疎通できるし、食べたい料理が食べられる。

美味しいものって、最高の癒しだから。

家事の分担

育児や家事は、誰がやるのか。

これは、国によっても違うし、人によっても全然違うところだ。

そもそも、家事の内容も、国によって変わってくる。

例えば洗濯一つとっても、イタリアの洗濯機の形は節水式のドラム式だし、かかる時間は2−3時間が当たり前。

水が高温になるから、色や素材によって分けるのは必須だし、干し方や回数も全然違う。

それから、国によって、男性も家事をしたり、全くしなかったり、色々だ。

日本の方が、男性も学校で掃除や料理を習う分だけ、イタリアの完全なるマザコンよりは、まだ家事ができると思う。

学校で掃除をする習慣がないので、掃除なんて掃除婦か女性がするものだという男性も、ままいるのだ。

しかし、家事を完璧にこなす主夫も、イタリアで何人も見かけた。

日本より、家事をする人としない人の落差が大きいような気がする。

とにかく家事の分担に関しては、偏見や常識にとらわれず、結婚前に約束を作っておくといいだろう。

経済観念の違い

これは、日本では言わずもがなの常識が、全く通じないこともあるので、要注意である。

日本では、片方が専業主婦(夫)なら、相手の給料を管理するのが当たり前だろう。

しかし、少なくとも私は、お給料を渡されたことは一度もない。

生活費を、産んだばかりの子供がいる女性に渡さないなんて異常な話だが、ヨーロッパの男性が家計の管理を自分でしたがるというのは、よくある話だ。

男性が家計を管理するのが悪いというつもりはないが、日本のようなイメージでいると、少し面食らう人もいるだろう。

それから、労働の形態にも、期限つきの雇用や季節労働などあり、平均的な日本人よりも所得が少ないことも少なくない。

困ったときの公的な援助も、日本のように手取り足取りしてくれるとは限らない。

しかし、生活費が日本より安い国は沢山ある。

頭を柔らかくして、どこにいれば、そして誰といれば自分は心地よく暮らせるのか、考えてみる必要がある。

まとめ

こう書くと、国際結婚のメリットなんて、ないんじゃないかと思えてしまうだろう。

実際、デメリットの方が多いと私は思う。

愛する人は、みんな近くにいればいいのだし、自分の好きな場所も、全部近くにあるに越したことはない。

それでも、そこには自分なりのストーリーがあったはずなのだ。

生まれてきてから、その人に巡り逢うまで。

外国の文化に興味を持ったこと。

夢を追いかけて、誰かと出会ったこと。

全然自分とは違う顔の人を、美しいと思ったこと。

遠くの土地の食べ物が、とっても美味しいと思ったこと。

自分の生まれ育った国より、もっと自由なところで子供を育てたいと思ったこと。

国際結婚も、人類の大きなうねりの一部なのだと思う。

飛行機なんてできなかったら、そんな遠くの人とは普通は結婚しない。

国際結婚に憧れたり、ハーフの子が欲しいと思ったのだって、世間の価値観に影響されている。

いいか悪いかなんて、私たちは死んでも分からないので、今日もエンヤコラーと生きている。

この記事が、国際結婚をしたいか、し始めた人の参考になればいいのですが。。。

国際結婚について

If you like this article, please
Like!

Let's share this post!

コメント

List of comments (3)

  • こんにちは、Facebookから飛んでこちらのブログ拝見しました。
    私は、ドイツ人の主人が居ます。5年の交際を経て去年結婚しました。
    今は彼の仕事の関係で一緒にイタリアのトリノに住んでます(5月に来たばっかりです)

    国際結婚はまだ1年程度の初心者ですが、外国人をパートナーとして6年くらい過ごしてきた私の意見です。

    1 合わせるか、合わせてもらうか
    →現在、初めて日本から長期間離れて過ごすことになりました。とりあえず1~2年イタリア(またはヨーロッパのどこか)に住む予定です。それまで私たちは日本で生活してました。
    このイタリア渡航は、相手に「合わせる、合わせてもらう」という考えて出た結論ではありません。2人で話し合って、この1~2年の海外生活は私にとってのテスト期間として設けてもらいました。
    私が、日本から離れて生活したことなかったので、海外に実際に住んでみてどう感じるか、生活していけるか、もしこのテスト期間で私がどうしても日本じゃないとやっていけない!となれば、選択肢は日本1つで、割と大丈夫だったら仕事を見ながら海外も視野に入れて移住先を考えようという計画です。
    見方によれば、これは彼が私の気持ちに「合わせてもらっている」のかもしれませんが、何度も話し合って、お互い納得した上でこういう状況なので
    誰かが「合わせた」、「合わせてもらってる」という感情はお互いに全く感じてません。

    2 言葉について
    →同感です。現在は2人だけなので、基本英語で、日本語、ドイツ語(お互い習いながら)で話して成り立ってますが、いざ子どもを持つとなると違ってくると思ってます。それがもし、海外に住むことになった場合、私の子どもは外国語が母国語になっちゃうのかな、日本語でいろいろ話して共有ってこと難しいのかなと思ってました。
    しかし、今まで知り合ってきた国際結婚の家族の関係性を見てみると、子どもが日本語話さないから疎外感感じるようなことなかったです。
    今の私たちのように、100%お互いの母国語理解できてなくても、相手の気持ちだったり、重要なことはちゃんとシェアできているので、今まで感じていた不安は少し和らいだかなと思います。

    3 子育て
    →子育ては未経験ですが、文化の違いから知らぬ間に喧嘩してた、という事あります。自分は自分の文化、価値観でこれが当たり前!と思ってたことが相手には当たり前じゃなくて…それで知らぬ間にお互いヒートアップして喧嘩、なんてことありました(笑)

    今では、喧嘩するよりも、落ち着いて(イライラを抑えるのが難しい時もありますが)話し合うようにしてます。喧嘩だったり、意見の食い違いだったり、もし原因がCulture differenceだったら喧嘩しても埒が明かないですもんね。原因が何なのか、どうしてこういう状況になったのか、分析して、喧嘩は避けるようにしてます。

    4 家族の老後・緊急事態
    →実際に離れて住んでみて、寂しいなと思うことは多々あります。今まで、車で実家に帰れる距離だったのが、今では飛行機乗らないと会えません。(今はましてコロナがあるのでなお更不便です)
    確かに、すぐ近くに居れないという不安はあります。でも今はネットも普及してテレビ電話して顔見れるし、連絡は取りやすい環境にあると思うので、それで何とか乗り切ってます。

    5 自分たちの老後
    →ちらっと考えたことありましたが、真剣に考えたことなかったです。3年後、どこにいるかもわからない状態なので、何とかなる、としか考えたことなかったです。。

    6 家事の分担
    →あるYoutuberの方が言ってたのですが家事育児を「分担」ってしちゃうと大変だと。私はこれ、あなたはこれやって、じゃなくてその時相手/自分ができることをやってカバーしていく。私もそうだと思います。旦那さんと一緒に生活していて、嬉しかったのが「パートナーなんだから家事は2人でやること」って言ってくれたことです。だから、お互いに家事は分担決めずに、出来る人がやるモットーでやってます。

    7 経済観念の違い
    →『ヨーロッパの男性が家計の管理を自分でしたがるというのは、よくある話だ。』ごもっともです(笑)
    私の旦那さんも、一緒に生活する前からこのことに関しては口を酸っぱくして言ってました。私たちは、2人で使う費用は、お互いから出して共有の財布を作って、それ以外はお互いのお金として個人で管理してます。
    でも、これは彼が私を信用してないから給料渡したくないとかではなくて、自分のお金は自分で管理したい。それだけのようです。
    最初は、そうなんだって驚きましたが、実際に暮らしてみて不便に思ったことはないです。

    長々とコメントしてしまって申し訳ございません。
    まとめで、国際結婚がデメリットが多かったとまとめていたのですが、私自身そう思ったことがなかったので、私の経験を共有することでこういう人もいるってことを共有できたらと思いました。
    私が主人と出会って、付き合うようになった時に、「外国人の彼氏ってかっこいい」っていうミーハーな気持ちがあったのは否めません。(笑)
    でも一緒に過ごしていく中で、外国人だから、ドイツ人だからじゃなくて、彼という人間だから今まで一緒に過ごしてこれたんだと思います。

    国際結婚は、書類上の手続きに関しては日本人同士の結婚より面倒でデメリットと感じます。
    でも、私にとって国際結婚(外国人パートナーを持つこと)による、さまざまな困難、違いをデメリットとして捉えたことはありませんでした。
    もし、将来彼とうまくいかなかった場合があったとしても、それは国際結婚だったから、という理由で片付けるのでなく、1人の人間同士としてうまくいかなかったと考えたいです。

    うまく伝えられているか分かりません。煩雑な文章で申し訳ございません。
    長文、失礼しました。

    • tinkerbellさん、コメント、ありがとうございます!
      読んでいて、きっとtinkerbellさんたちは、とても素敵なカップルなんだなあと思いました。
      特に、家事の分担のところなんて、うらやましい限りです。(笑)
      話し合いがうまくいっていると、「合わせる」「合わせてもらっている」という感覚はなくなるんですね。
      確かに、そうですよね。
      ここは、一人ひとりの事情が大きく違ってくるところでもありますが、tinkerbellさんは、またご主人の出身とも違うイタリアに行かれるとのこと。
      これから、2人だけの物語が始まりますね。
      素敵な素敵なハッピーライフを送ってください❤️
      きっと、お互いを尊重できる2人の存在は、世界にとっても貴重だと思います。
      どうぞ、お幸せに!

  • 参考になるかどうかは分かりませんが、似た者同士の10年同棲を解消して友だちに戻った者の経験です。私は10代の頃からイタリアに憧れ、大学でイタリア語を学び、仕事もイタリア関係に就いていました。その会社に出戻りしながら2回の短期留学、30を前に3度目の留学、 そのまま仕事が見つかり98年からイタリアで暮らしています。彼は英国留学後、日本に留学、そのまま8年日本に住んで日本人と仕事をしていた経験を持ちます。出会った頃に戻れば、お互いの語学力は、同じぐらい、お互いの外国暮らしの年数もトントンだったと思います。だから性格は違っても、似た者同士、お互いの苦労も理解できたし、分かり合えたのだと思います。
    さて、語学のこと。お互いイタリア語、日本語で会話ができるので、イタリア語でだめなら日本語、日本語で話していて表現しにくくなったらイタリア語、または単語ミックスで会話できましたが、喧嘩はダメです。色々試しましたが、違いは国、言語ではなく、男女の考え方。イタリア人女性とは共有できる感情が、彼には伝わらない。もちろん逆もそうです。これは「女性は金星人、男性は火星人」まさにそうだと思いました。????

To comment

TOC
閉じる