「ニューシネマパラダイス」のレビュー

「ニューシネマパラダイス」のレビュー

イタリアに留学中、会った日本人の男の子は「ニューシネマパラダイスが好きすぎて、イタリアに留学した」と言っていた。

えっ、そんなにいい映画なの?ということで、観ることにした。

2つのバージョン

最初に見たのは173分の完全版だ。

その数年後、今回見たのが124分の劇場公開版。

どちらも面白いので、自分の時間に合わせて、長いのか短いのか選ぶと良い。

劇場公開版

 完全版


あらすじ

1988年に公開された。

監督はジュゼッペ・トルナトーレ。

有名なイタリア映画の中では、新しい作品で、古臭くないので、若い人にもおすすめ。

映画好きの少年トトは、いかに大人たちの目をかいくぐって、映画を観るかばかり考えている。

舞台は第二次世界大戦まもなくのイタリア・シチリア。

素朴で荒々しい、当時の人々の生活の様子は、観ていてとても楽しい。

なんだか元気が出てくるし、これを観てイタリアに行ってみたいと思ったのもうなずける。

面白い。暖かい。荒々しいし、下品なこともあるけど、とっても元気。

キスシーン

こんなに実際の人々の生活は荒々しく、生々しいというのに、映画のキスシーンは上映してはダメで、カットされるというのが面白い。

神父さんが、上映前に映画をチェックし、風俗上よろしくないシーンをカットしていくシーンは見ものである。

時代と共に「映画」のあり方が変わっていく様子がうかがえる。

おまけ

この映画には、「この広場は俺たちのものだ!」と言いつづけている、変わったおじさんが、たまに登場する。

私もヴェネチアで、変わった人によく会った。

一日中、広場を歩き回っているサンドロ。

朝7時半から夜は9時ごろまで、いつ通っても歩いていた。

70は過ぎていると思うが、彼の足は筋肉質だった。

それから、いつも45度くらい傾いて歩いているおじさん。

「小銭はないか」とよく聞かれた。

震えた声で、話しかけてくるお婆さんもいた。

この映画のように、車もない時代はヴェネチアのように、同じメンバーが同じ場所にいたのだろう。

彼らの周りを流れる、時間の感覚は独特だ。

まるで時間が止まったように、その人を見るといつも、こちらがどんなに変わっても、何年経っても、同じ時間が流れているのだ。

「ニューシネマパラダイス」のレビュー

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