アビガンはどこから来たのか

アビガンはどこから来たのか

イタリアで話題になったビデオ

少し繊細な話題なので、今回は敬語でお送りします。。。

今回は、アビガンについて、日本人があまり知らない「事件」について書きます。

今でこそ日本で話題になっているアビガンですが、実はイタリアで3月中旬にすごい話題になっていました。

沢山のイタリア人のFacebookにシェアされて、私も衝撃を受けたのを覚えています。

ローマの薬剤師だというクリスティアーノ・アレスさんという人が、Facebookに動画を投稿したのです。

彼は、日本の池袋を写しながら言いました。

「君たちに真実を見せるために、このビデオを撮っている。

なぜ、日本人はコロナウイルスを気にせず外出しているのか。

桜が咲き、人々は普通に散歩し、電車も動いている。

なぜか?

それは、アビガンのせいだ。

2月は池袋には人が全くいなかった。

けれど、今はマスクもせずに子供と母親が歩き回っている。

それは、日本で2週間前にアビガンの治験が始まり、コロナウイルスの90%の患者に対して有効だと分かったからだ。

あいつらは君たちに、アビガンを隠している。

これは、確実にデマですし、本人も後でテレビの取材に答え、謝罪をしています。

中国で2月にアビガンの有効性を示す結果が報告されているようですが、この時、私はアビガンなんて聞いたことはありませんでした。

このビデオでクリスティアーノさんは、イタリアでアビガンが使われない理由について、「イタリアの薬剤師会が、一つの会社がアビガンを売る権利を持って、ボロ儲けすることを懸念しているのではないか」と言っています。

でも、イタリアは経済を犠牲にしてでも、全土を封鎖し、感染を拡げない道を選んだ国です。

経済的な理由から、人の命を犠牲にするとは思えません。

正直、あまりの馬鹿らしさに驚きましたが、もっと驚いたのは、イタリア人の反応です。

「本当に効くの?」「これは真実なの?」「日本だけ感染が拡大していないのは、おかしいと思っていた。」

そんなコメントが沢山ありました。

日本でのアビガンへの注目

私は、この話を日本人にするつもりは、今までありませんでした。

デマを拡散するなんて嫌だし、それを信じた人たちをバカにするのも嫌です。

実際の有効性はともかくとして、少なくともイタリアでアビガンが広く注目されたのは、デマがきっかけです。

それまでも、アビガンの存在はイタリアでも知られていましたが、このビデオが出回った後、ヴェネト州知事のザイア氏は、アビガンをヴェネトで実験的に使用することを決めました。

今、日本政府はアビガンの備蓄を増やし、治験を進めてアビガンの保険適用を目指しています。

これは、中国でのアビガン有効性の報告を受けてのことなのでしょうが、各国からのアビガンへの問い合わせや要請を受け、日本も再注目したということではないでしょうか。

このプロセスは、私はとても嫌な感じがします。

デマの大流行と国のトップ

4月14日、国連の総長アントニオ・グレーテス氏は「デマの大流行」を危惧するメッセージを出しました。

「ウイルスも流行っているが、デマも流行っている」と語ったのです。

このアビガンのデマは、一般の人の投稿から始まったものです。

別に、信憑性のある情報ではないので、デマと見破ることも簡単です。

でも、アメリカでは、大統領がデマをどんどん言っています。

2月ごろ、トランプ大統領が「暖かくなればウィルスは消えるから大丈夫」とテレビで言ったのを、私も見ました。

「すぐにワクチンが出るから心配ない」とも言いました。

実を言うと、見ていた私も、「あ、そうなのかな?なんだ、大したことないじゃん。」と思ってしまいました。

でも、「じゃあ、どうして暖かい国でも感染者が出てるんだろう?」と思って、「暖かくなっても、ウイルス消えないのでは!?」と思い直しました。

アメリカの大統領が、そんなに適当なこと言っていいのか?と思いますが、実際、言っているんです。

トランプ氏は更に、記者会見で、承認されていない薬を「有効性が確認された」と言ったり、先日は「紫外線か消毒薬を体に直接注射できないか」などと発言しました。

正直、こんな大統領がいるアメリカ人は、かわいそうだなと思います。

でも、日本はどうでしょう。

本当に、政府の言うことを間に受けて、大丈夫と言い切れますか。

もしかしてアビガンは本当に効くのかもしれません。

結果オーライなのかもしれません。

先日、宮藤官九郎さんも、アビガンの投与が有効だったと述べたというニュースを見ました。

私だって、もし重症になったらアビガンの投与に同意するかもしれません。

でも、こんな経緯があったことは、知っておいてもいいと思いました。


アビガンはどこから来たのか

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