コンテ首相のパロディー

コンテ首相のパロディー

コンテ首相のパロディーが面白かったし、すごく似ているので、紹介する。

このパロディーは Le Coliche(レ・コリケ)というコメディアンの兄弟(ファブリツィオとクラウディオ)が作ったものだ。

似ているだけでなく、コンテ首相の政策をするどく皮肉ったり、からかったりしている。

日本の政策への批判ともよく似ており、他所の国の出来事とは思えない。

名ばかりの「第2段階」

まず、4月5日から始まった「第2段階」だが、「色々言ってるけど、第1段階と、実際はほとんど変わっていない」とも言われている。

まだ再開されない職種や店も多く、外出の制限も続いているからだ。

このパロディーでは、

「これから第7段階が始まります」

と言って、マネージャーに「まだ第2段階だよ」と突っ込まれている。

「コンテ首相は、実際は大して変わってもいないのに、第2段階を強調し、大袈裟にアピールしている」という皮肉だ。

独善的な強権政治

それから、実際に4月10日の会見で、コンテ首相が名指しで他の政治家を批判する場面があった。

この場面はかなり話題になり、そこだけ切り取った動画がSNSでも出回った。

このパロディーでは、

「エゼキシル書25章17節。心正しい者の歩む道は、心悪しき者の利己と暴虐によって、行く手を阻まれるものなり。」

と言う旧約聖書の文句をしゃべり始める。

これは、タランティーノ監督の作品「パルプ・フィクション」で、殺し屋が人を殺す前にこの一節を暗唱するのをもじったものだろう。

かなり激しい口調で極右の政治家に対し「嘘を言っている」「でっち上げだ」と言った姿を皮肉って、「自分だけが唯一、神のように正しいと信じている独善的な独裁者だ」と皮肉っているのだ。

そして、パロディーの中で、コンテ首相は興奮しすぎて

「神の裁きを与えてやる〜!」

と言ってから、はっと我に帰る。

実際の記者会見でも、「少し興奮気味だな、、、あ、、そんなこと言って大丈夫?原稿見ないで、めっちゃ大声でしゃべってるけど、、、」と思うことがある。

日本の政治家の会見では、絶対あり得ない光景だろう。

(こんなところに面白さを感じてしまうのは、私だろうか。。。)

政治家の好みによって店の再開が決まる

それから、

「ナポリ風のパン生地のピザ屋さんは再開するけど、ローマ風の薄いカリカリのピザは、5月18日にならないと開けないよ。だって、僕は好きじゃないから。」

と言う場面がある。

イタリアでは、5月4日から既に再開された業種と、5月18日まで再開されない業種がある。

「どの店を開けるのか、政治家の好みで決めるな。」という皮肉だろう。

ここら辺は、日本でも同じことが言えそうだ。

今や、世界は共通の話題につきない。

教育の機会を失った子供

それから、学校が再開しないで子供たちが教育の場を失っていることも皮肉っている。

「女の子たちは、youtubeでかぎ針を覚えて、エレガントな長いすね毛を編んで、膝まで覆う長い靴下を編んでください」

これは、「子供たちに教育の機会が与えられず、意味のないことしか覚えられない」という意味だろう。

あやふやな定義で国民の行動を制限する

そして、最近いちばん物議を醸した発言だが、コンテ首相は5月4日から、「友人には会いに行ってはいけないが、婚約者なら会いに行ってもいい」と言った。

しかし、その定義があいまいで、誰なら会いに行ってもいいのか、はっきりしないということについても、パロディーは皮肉った。

「会っていいのは、付き合い始めてからの、月毎の記念日をもうお祝いしていない、一年以上続いているカップル。『好きだよ』でなく、『愛してる』とすでに伝えあったカップルです。つまり、はっきり言えば、セフレはいけません。そういう関係なら、デートアプリでトイレの中でデートしてください。」

もちろん、そんなことコンテ首相は実際は言っていないので、お間違いなく。

ところで、イタリアでは「好き」は「Ti voglio bene」、「愛してる」は「Ti amo」と言う。

「Ti voglio bene」は付き合いたてのカップルでも言うが、「Ti amo」はかなり重みのある言葉である。

付き合って半年くらい経って、本当に真剣な交際をしているカップルが言うイメージだ。

ただ、「愛情関係というものは主観的なもので、客観的な判断基準はない」ということを、このパロディーは意味している。

子育てに協力的でない政府

それから、学校が再開しないことについて。

「うるさい子供が家にいても、もうちょっと我慢してください。今度はウサギみたいに子供を作る前に、もっとよく考えてくださいね。」

と、「少子化にも関わらず、子育てに協力的でない」と政策を批判する。

まとめ

なかなか、鋭いパロディーではないだろうか。

しかし、コンテ首相はこの難しい状況の中で、感染を抑えるため、リーダーシップを取り、極右の政治家に足を引っ張られながらも、真剣に国民と向き合おうとしている。

人間らしさを隠さず、よくしゃべり、時には熱くなるコンテ首相に、私は好感を覚えてしまう。

コンテ首相のパロディー

If you like this article, please
Like!

Let's share this post!

コメント

To comment

TOC
閉じる